大きな悲しみを前に
夫の父が自宅で倒れ、救急車で運ばれました。私も病院に駆けつけました。ちょうど担当医から、治療方針について説明がされました。最善を尽くしてもらいましたが、最期を迎えることになりました。葬儀屋さんにお願いして、実家に連れ帰えり、お坊さんに枕経をあげてもらいました。
突然の死をどう受け止めたらいいのか
私たちの動揺を感じてしまい、娘の言動が不安定です。
おとうさんの作ってくれた料理を食べました。もうこの味、食べられないのか。
おとうさんの使っていたコップを見ました。昨日と変わらない今日じゃないんだと。
父が亡くなった夜、このようなことを、ひとつひとつ確認しては、悲しくなりました。
もの静かで優しい人でした。夫と娘は、週末のたびに実家に帰って過ごしています。おとうさんには、娘の相手をよくしてもらってました。料理の腕前はプロ級で、美味しいご飯もたくさん食べさせてもらいました。
私は嫁として全然やのに、怒ることもなく、これ以上ないくらい、よくしてもらいました。感謝の気持ち、もう父がこの世にいない現実、ぐるぐるループしています。
分かちあえるということ
翌日お通夜、翌々日に告別式を行い、お山で荼毘にふしました。家族や親戚の方たちと一緒に見送りました。
父の人柄、料理の腕前、娘を可愛がってくれたこと、これからのこと、たくさん、たくさん、話をしました。
亡くなる前日まで、大好きな仕事をしていました。父の顔は、生前と変わらずおだやかでした。あっちでは、おかあさんがいるので寂しくないと思います。