胃がん克服ママいずみの胃がん体験といのちの話

いのちだいじニスト 残った3分の1の「胃の力(いのちCOLOR)」をお見せします

ポンコツでもやっていける組織を目指して

自分の初任時代を思い返すと破茶滅茶でした。だいぶまともになったように思いますが、10年後に今の自分を思い返したら破茶滅茶でしょうね。キャパやクオリティが高くない私がこうやって、10年間教員を続けてこれたのは、職場をはじめ、出会った人たちに恵まれているからです。

 

ポンコツでも何とかやってこれたのは、所属する組織(職場)の文化的な力だと思います。雑談の中で、私が見過ごしていることを気づかせてもらったり、抜群のタイミングで、さらっとアドバイスをもらってました。常にガツガツ働いている人は少なく、ゆったりした時間がいつも職員室に流れていました。

 

波乱の4年目

初任の頃にお世話になった大先輩たちは、私が3年目の年度末にはほとんど定年で退職されました。4年目は教員も生徒も増えました。急成長したので、いたるところで衝突が勃発でしたが、学校にはエネルギーが満ち溢れてました。

 

私は育休復帰後で、仕事と家庭の両立が大変で身も心もボロボロでした。当時は、その状態に気づけずにひたすら頑張ってました。生徒や同僚と喧嘩も多かったです。余裕がなくて、常に追い詰められていたなぁと、後になって思います。で、胃がんが発覚し、4ヶ月の病休に入りました。

 

周りのありがたさを感じる

5年目は抗がん剤治療をしながらだったので、さらに大変だったのですが、職場でも家庭でもたくさんフォローしてもらえて、何とか働き続けることができました。頑張りたくても頑張れない身体になってしまったので、気遣いやフォローが本当にありがたかったです。前年度、やりあった先生とも関係が修復されました。治療がひと段落し、身体も楽になり、余裕も出てきて、周りに少しずつ受けた恩をお返しができるようになりました。

 

組織に貢献するためには

それ以降、周りの状況を意識しながら働くようになりました。困っている人がいたらいつでもフォローに入るためです。でも無理はできないので、自分が抱えている仕事を工夫するようになりました。

 

近年うちの職場は、生徒数は維持できていますが、経営のため人員が減らされています。精鋭部隊となり、大所帯でやってた頃よりも、スムーズな動きができるようにはなりました。私も役職をもらい、部署の業務そのものを見直すことができる立場になりました。

 

立場は上がりましたが、私自身のキャパや能力は大したことはありません。そんな私だからこそ、いま与えられている業務を精査し、どんな人でもこなせる業務に改良〈質を落とさずに労力を減らすこと〉しています。

 

周りをフォローするためには、まず自分に余裕がなければなりません。余裕があればついつい業務を増やすことに走ってしまいそうになりますが、そこはグッとこらえます。せっかく工夫して手が空いたのに、元の木阿弥にしてはもったいないです。

 

私が初任の頃にお世話になった大先輩たちのように、雑談して、本人でさえ気づけけていない困りごとをキャッチして、ヒントを出せたらなって思っています。側から見たら、あの人しゃべってばっかりやなって感じかもしれませんが、陰ながら組織をフォローすることに価値を持っています。雑談してるときは、もちろん私も楽しい時間です。

 

居心地の良い職場は自分たちで作っていくもの

私は仲間と楽しく働くことで、自分が良い状態になれていると感じます。そのコンデションで、生徒や保護者とも向き合えるので、そこで得られた情報や経験が、次に活かすこともできるし、誰かが困ってるときにアドバイスとしても使えます。

 

ポンコツでもやっていける組織のために

私はこの状況をとても気に入っています。そして、これからもこの環境を維持していくために、

無理せず、工夫する

ことを続けてまいります。

 

以上、胃がん克服ママいずみでした。本日もお読みくださりありがとうございます。