胃がん克服ママいずみの胃がん体験といのちの話

いのちだいじニスト 残った3分の1の「胃の力(いのちCOLOR)」をお見せします

羅生門から学べること2

羅生門について

国語科ではど定番の作品で、ご存知の方が多いかと思いますが、ざっくり説明します。

北斗の拳のような世紀末な社会で、仕事と住む場所を失った主人公が、頼る人もいなく、明日からの暮らしのメドが立てられず悩んでいるところから物語がはじまります。

  • このままだと飢えて死んでしまう
  • もう盗み(悪事)をするしかない
  • それ以外で、生きる手段がみつからない
  • だけど、盗みをする勇気が出ない

そもそも選択肢が二択ってのが、問題

羅生門の主人公は人生最大の危機おいて、

  • 飢え死にをするか
  • 盗人になるか

二つしか選択肢を持ち合わせていないのです。

ピンチな時は、冷静に物事を判断する余裕がありません。パニックになると、思考が停止するからです。

生きのびるために自分はどうすればよいのか、主人公はちゃんと考えることができなくなり、飢え死にか盗人かの二択に追い詰められたのだと思います。

では、どうすればよかったのか?

セイフティーネットの有無

彼には、困った時に助けてくれる「あて」がなかったのです。

家族、友人など、いざって時に頼れる人を作っておくべきだった

普段から付き合いをよくしていたら、これは可能だったのではないでしょうか?

ただ、小説『羅生門』では、世の中が不景気で疲弊しているという設定です。だから、みんな自分が生きることで必死で、善良な一般市民でも、悪に手を染めなければならない状況でした。家族や友人がいたけれど、亡くしていたのかもしれません。

知らない人同士でも、助け合いマインドを発揮すればよかった

私は、主人公は老婆と手を組むべきだったと思います。老婆は力が弱いですが、処世術に関するテクニックをたくさん持っていそうだからです。主人公は刀を持ち歩いている設定なので武術はあるけれど、失業して世間の荒波に放り出された直後です。どうすればいいのか、限られた選択肢しか思いつかない状況です。

それぞれの欠けている部分を補いあうべきだった

写真は、京都駅前広場にある羅生門のモニュメントです。夜になるとライトアップされているので、平成の羅生門は黒洞洞たらない夜です。

人類は野性の中ではひ弱です。しかし、仲間と協力して、こんなにも発展することができました。

どんな状況でも誰かを思いやる心の余裕があれば、自分の人生に光に照らせるのではないでしょうか。

写真の羅生門のように。


まとめ

人生つみそうになった時は、他者のために自分は何ができるのかを考えてみるのは、どうでしょうか?

そうすれば、選択肢が増えると思います。

以上、私が小説『羅生門』から学んだことでした。


ちなみに、この単元の後に、意見文を書く単元にしています。

自分が羅生門の下人の立場だったら、飢え死か盗人のどちらを選ぶのか、立場を表明し理由を書かせています。

ポイントは、このどちらかしか選んではいけないことです。第3や第4の選択肢を考えて書いても採点しないと生徒に言っています。

自分が極限の状態のとき、どんな反応するのかを想定して欲しいからです。

平穏なときに、イメージトレーニングをしておいたら、いざって時に少しは冷静を保てるのではないかと考えているからです。


以上、胃がん克服ママいずみでした。本日もお読みくださりありがとうございました。

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