あなたの目の前にいる困った人は、困っている人かもしれません
「困った生徒」は、本当は「困っている生徒」
これは、この本に巻かれていた帯の言葉です。
県立! 再チャレンジ高校 生徒が人生をやり直せる学校 (講談社現代新書)
- 作者: 黒川祥子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/04/19
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (2件) を見る
このキャッチフレーズの生徒のところは、子ども、夫、妻、親、友人、お客、上司、同僚、隣のベッドで寝ている患者さんなど、身近の誰かにおきかえて考えることもできますね。
あいつ、ほんまないわ〜
から、
その人が、何に困っているのか?
この視点でとらえ直すことができたら、自分も相手もwin winになれるんちゃうかなと感じました。
この本で確認できたこと
私が勤務校でなにげなく経験してきたことを、きちんと説明されている文章を読むことで、「この行動にはこんな意味があるんやなぁ」など、私に多くの気づきを与えてくれる一冊でした。
教職員の連携の大切さ
チームで職場を回すためには、情報共有の徹底が必要です。誰かが抱えこみだすと、負の連鎖が次から次へと、そしてとんでもないことになります。支える側は、まず元気じゃなければなりません。
私の勤務先は、職員室が一番やかましい場所で、教職員は今のところ活気があります。なんとなくですが現状維持できているのは、退職された先生たちが残された経験やマインドなど、過去のストックが大きいと私は思っています。
雑談の中で、生徒の情報を自然と共有してたなぁ
この職員室の文化は、今も続いています。何気なくしている行動が、整理された文章を読むことで裏付けされた気持ちになりましたし、メンバーの一員として、意識的に受け継いでいかなあかんなぁと感じています。
今の子どもたちは、ヤンチャするエネルギーがない
通信の先生をしてまだ8年ですが、ヤンチャな生徒は確実に減りました。学校がうまく回っているのもありますが、私たちは、何か不気味なものを感じております。その正体の一つが、子どもたちのおかれてる環境が、より過酷になっているとのことでした。
世の中が疲弊してる
ストップ羅生門化
このまま何もしなければ、日本社会は羅生門のような世界になりそうで怖いです。
私にできることは、目の前で困っている生徒に気付いて、話を聴いて、一緒に解決策を考えることです。
小さな一歩の集まりが、世の中を動かしていくと信じています。
あなたの目の前にいる困った人は、困っている人かもしれません
以上、胃がん克服ママいずみでした。本日もお読みくださりありがとうございました。
はじめての方は、こちらへ
無料配布しているセルフマガジンの申し込みはこちら。 いのちだいじニストの書 希望 個人情報は、発送以外には使用いたしません。遠慮なく申し込んでください。
通信制高校は学校によって様々です。私の勤務先での話は、一例にすぎません。全ての学校がそうであるわけではありませんことを、どうかご了承ください。