がんになる苦しみについて考えました
先日、臨床仏教師養成講座のワークショップで、ジョナサン ワッツ氏から「苦しみの3分類」について学んできました。
元ネタは、ノルウェーの平和学者ヨハン・ガルトゥングの「構造的暴力」」と、仏教における「苦しみの分析」である四諦の〈集〉をミックスさせたものです。
このワークショップの内容を簡単に言うと、苦しみの発生もとを分析して、シェアすることで、その苦しみを克服することでした。
帰宅後に、「がんになる」苦しみについてリストアップして、分類し、その内容をツイッターでシェア(公開)したら、
さっそく返信が!!!
アイデアを付け足すことができました。
再発しエンドレス治療になると、今は良い薬も増え延命治療も進んでるので、治療費の捻出に働かなければならない苦しみも伴います。預貯金がたくさんある、サポートしてくれる家族がいる、手厚い保険がある人は該当しませんが、自力でやるしかないシングルも多いです。
— ともみん@働くBCサバイバー (@tomomin_doubt) 2018年8月28日
制度の問題になるんですかね。
その内容をブログにまとめることにしました。まず、
「苦しみの3分類」とは
- 直接的暴力による苦しみ(原因ではなく、目に見える症状)
- 構造的暴力による苦しみ(苦しみの原因となるシステム)
- 文化的暴力による苦しみ(苦しみの原因となる価値観)
上記に、「がんになる苦しみ」を当てはめると
1 気持ちがとらえる「直接的な」苦しみ
例:死、再発への恐怖、治療の痛み、迷惑をかけている罪悪感
2 システムとしての「構造的な」苦しみ
例:医療技術の発展→がんが見つかる
高額な治療費や検査代→経済格差、医療格差
家庭や地域力の低下→頼る人がいない
3 価値観などの「文化的な」苦しみ
例:信仰がない(宗教的な経験や土壌がない)→死の恐怖
自己責任→「助けて」ってなかなか言いにくい
分類して、シェアすることで
がんが治るわけではありません。しかし、私の心の中で変化が起こりました。
私ががんに対して感じてきた苦しみは、医療技術が発達したせいととらえました。
その一方で、医療がなければ33歳で命を落としています。
すごい巡り合わせの中で、私は生かされているんやなぁ
と、改めて感じることができました。
誰かに言われるのではなく、自分がこのように感じられたので、なんだか心がふわっと軽くなりました。
「他にもこんな苦しみあるよー」とか、「これはシステムとしての苦しみですね」など、アイデアがあればコメントください。
コメントに書かなくても、考えてくださるだけでも、苦しみをシェアできてると思います。
これを読んでくださっている方と、目に見えようが、見えてなかろうが、つながれていると、勝手ながら私は思っております。
以上、胃がん克服ママいずみでした。本日もお読みくださりありがとうございました。
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