胃がん宣告
胃カメラから1週間後、再び病院へ検査結果を聞きにいくことになりました。その日は2日後に任されていたイベントの関係で仕事を休むことができず、「ちょっとこないだの胃の結果聞いてきますね」と軽い感じで職場を抜け、和菓子屋さんで午後からのアポ用の手土産を購入し、ついでに自分の分も頼みお茶してから病院に向かいました。
診察室に通され、はじめに胃の画像を見せられました。キョトンとする私に、お医者さんは「この白いニキビのようなもの分かりますか?」とたずねました。「何でしょうか」と聞けば、「がんです」と続きました。
がーん
と、心の中でお約束のセリフをつぶやいてました。
胃カメラの段階で、がんは判明していたのです。この1週間は、「自分はがんかもしれない」と心の準備をする期間だったのだと、後になって思います。
とりあえず、無防備で来てしまったので、気が動転して説明がまったく頭に入らなくなったので、主人を呼ぶことになりました。その間に職場の上司に連絡し、時間がかかりそうなので午後からのアポの代行を頼みました。上司はがんフラグに気づいていたので、準備をしてくれていました。
昔だったら、「本人には胃かいようってことにしてたんだろうなぁ」とか、主人が来るまでの間、「何で知らせるんだろう」とお医者さんを恨みました。親に連絡し、電話先で泣かせてしまいました。
主人と合流し、主治医を決められ、精密検査と入院の予約をしました。その時の話と実際はどうだったかをまとめてみました。
- おそらく初期段階→実際はスキルス胃ガンで転移ギリ手前だった
- 最短で1ヶ月は仕事を休むことになる→実際は4ヵ月休職。
- 胃を摘出したら今の体重の10分の1は減る→実際はプラマイ0。(綾瀬はるかになれるかもと、ぬか喜び)
病院を出て、主人と別れ職場に戻りました。その道中運転しながら、ふと思いました。
私でよかった。
がんになったのが、娘や主人じゃなくてよかった。それだけが救いだなと思いました。